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歯科用レセコンの選び方は?導入のポイントを解説!

歯科用レセコンの選び方は?導入のポイントを解説!
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歯科用レセコンの選び方は?導入のポイントを解説!

多くの歯科医院で導入されているITツールといえば、歯科用レセコン。レセプト請求や受付業務を効率化できるため、医療従事者にとって欠かすことのできないシステムです。

この記事では、歯科用レセコンの基礎知識や、選び方のポイントについて解説します。導入を検討されている方の参考になれば幸いです。

歯科用レセコンとは?

歯科用レセコンとは、歯科医院で行われた診療内容を入力すると、自動的にレセプト(診療報酬請求書)を作成してくれるシステムのことです。

歯科医院の収入は、患者が窓口で支払う医療費だけで成り立っている訳ではありません。例えば、患者が窓口で支払った自己負担額が3割の場合、残りの7割はレセプトにより保健機関へ請求する必要があります。

保険診療に関するレセプトは1月に1回、支払審査機関へ提出します。診療を受けた患者すべての分を作成する必要があるため、その量は膨大です。また、レセプトは診療月の翌月10日までに提出する必要がありますが、正しく作成しなければ、レセプトが返戻されてしまいます。

そこで導入されているのが、歯科用レセコンです。手動でレセプトを作成するよりも正確かつ迅速に作業ができるため、今や医療機関にとって必須のシステムであり、ほとんどの歯科医院で導入されています。

歯科用レセコンの種類は?

歯科用レセコンの種類は、大きく分けて2つあります。ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説しましょう。

オンプレミス型

医療機関内にサーバーを設置し、データの保存や管理を行うのがオンプレミス型です。院内でシステムを構築するため、すでに使用している医療機器とも連携が可能。また、院内でシステムが完結するため、外部にデータが流出しにくくセキュリティ力が高いのもポイントです。

デメリットとしては、院内のサーバーにデータが保存されるため、手動でのバックアップやアップデートが必須なこと。さらに、導入時のコストが比較的高くなる傾向があります。

クラウド型

クラウド型の歯科用レセコンは、インターネット上のクラウドサーバーからシステムを使用し、データもクラウド上で保存・管理します。医療機関でサーバーを設置する必要がないため、比較的リーズナブルに導入できるのが特徴です。

また、システムに不具合が生じた場合も、院内でメンテンナンスをする必要がなく、管理がしやすいのもポイント。インターネット環境があれば導入できるため、在宅で作業をしたい時にも便利です。

デメリットとしては、医療機関で設定や使用方法をカスタマイズできないこと。また、院内にインターネット環境がなければ使用することができません。環境が整っていない場合、別途インターネットプロバイダとの契約が必須です。

導入のポイントは?

歯科用レセコンは多くのメーカーから販売されており、その機能はさまざまです。導入にあたり、以下のポイントをチェックしておきましょう。

セキュリティ対策

レセコンでは患者の病名のほか氏名、住所、家族構成など重要な個人情報を扱います。取り扱いを慎重にする必要があるため、セキュリティ対策をしっかり講じなければなりません。実際に医療機関で使用している個人情報を狙い、外部からのサーバー攻撃を受け、情報漏洩が起きてしまった事例もあります。

情報漏洩を防ぐためには、オンプレミス型の場合は、閲覧レベルの設定を細かく設定できるものがおすすめ。また、クラウド型の場合は、セキュリティ性の高いサーバーで管理しているかどうか、事前に確認しておきましょう。

サポート体制

システムに不具合が起きたとき、すばやく復旧できるようにサポート体制が整っているかも重要です。トラブル時にすばやく対応できなければ、レセプトを期限までに提出できなくなる可能性があります。

サポート方法はメーカーによって異なり、メール、電話、Webなど多岐に渡ります。中には遠隔サポートによって、システムを修正してくれる製品も。どのサポート方法が一番院内の環境にマッチしているのか、事前に考えておくと良いでしょう。

操作性

歯科用レセコンは、院内の多くのスタッフが毎日使用するものです。操作しにくいものを選ぶとストレスになるほか、入力ミスや患者の待ち時間が増える原因になりかねません。

製品によっては、無料でソフトの操作性を確かめられる期間を設定しているものもあります。本格的に導入する前に、できれば実際に使用し、操作性を確かめておくと良いでしょう。

導入事例

実際に医療機関で導入した事例を調べるのも、重要なポイントです。事例を見れば、製品情報を見るだけでは伝わらない、実際の使用感やサポート内容などが分かります。

導入事例は商品の販売サイトや、メーカーの公式サイトなどでチェックできます。複数の製品で迷ったら、チェックしてみると良いでしょう。

まとめ

今回は、歯科用レセコンの基本的な知識や導入にあたっての選び方をご紹介しました。レセコンは今や医療機関にとって必要不可欠であり、業務における負担を大幅に減少してくれるツールです。こちらでご紹介した選び方を参考に、最適なシステムを探してみてください。

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